大津留税務会計事務所
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東京税理士会所属 |
正月休み中に、金融庁のホームページを閲覧していたら、「人生100年時代における資産形成」(2019年4月12日公表)というレポートを見つけ、読んでみました。
課題①:長寿化
60歳の夫婦いずれかが、少なくても95歳まで生存する割合は5割弱
課題②:現役世代(特に30代・40代)の収入・貯蓄の減少
現役世代については、収入が減少傾向。金融資産額は、30代・40代の家計を中心に減少しており、資産形成が十分に行えていない。
課題③:金融資産額が少ない高齢者世帯の割合が上昇
高齢者夫婦のみ世帯の金融資産額の世帯数分布を見ると、金融資産額3,000万円以上の世帯の割合が最も大きい。
一方、金融資産額が少ない世帯(450万円未満)の割合が上昇し、二極化が進んでいる。
この提言から見えてくることは、人生100年時代を見据え、将来の不安を払拭するために、金融資産額の蓄積に力を入れるために「iDeCo」や「つみたてNISA」の仕組みが作られたのだと思いました。
コロナ禍で思うことは、人は何をもって「幸福だ」と思うのだろうか。ある調査によると「健康」「経済的ゆとり」「家族関係」の3つだそうです。一般的に年齢が増えることによって幸福度がアメリカでは上がるそうですが、日本では下がるそうです。
その違いは日本においては現金・預金等の比率が高く、約半分を超え、株式・投資信託等の比率は10%以下だそうです。アメリカは逆で株式・投資信託等の比率が65%を占め、現金:預金等の広津は12%ほどだそうです。金融資産の運用の結果により、同じ収入だったとしても、老後の金融資産の違いが出てくることがそう思わせていると思われます。私たちは手持ちのお金を最大限かすることを最終目標にするのではなく、自分が理想とする人生、希望する生き方や働き方を成し遂げるための資産をつくる運用をはじめたいものです。「健康」が一番大事ですが世界的な金融緩和の時代を生き抜き、経済的なゆとりを持つ為に、個人個人が「金融リテラシー」を磨き、高くなるような努力を始めるスタートの年になる感じがします。
税理士 大津留廣和
『ほんとうに幸せな投資』川口一成著 ダイヤモンド社より一部引用