TKCシステムQ&A
経営アドバイス・コーナー
中小企業成長発展のお手伝い

大津留税務会計事務所
TEL:03-3677-3721
otsuru-hirokazu@tkcnf.or.jp

大津留
税務会計事務所は
TKC全国会会員です

TKC全国会
TKC全国会は、租税正義の実現をめざし関与先企業の永続的繁栄に奉仕するわが国最大級の職業会計人集団です。
東京税理士会所属

おおつるレポート(2022年)

高齢化問題はさらに深刻化する

 国立社会保障・人口問題研究所の推計(中立推計)によると、2020年と2040年の人口の状況は以下のとおりだ。

  • 総人口は、1億2533万人から1億1092万人へと、0.855倍になる
  • 15歳から64歳人口は、7406万人から5978万人へと、0.807倍になる
  • 65歳以上人口は、3619万人から3921万人へと、1.083倍になる

 日本が直面している事態の本質は、生産年齢人口(15歳から64歳人口)の減少率が人口全体の減少率よりも高いことだ。あわせて2040年頃まで高齢者人口は増え続けることです。
 「人口ボーナス指数」が減少傾向を示すと、経済成長は鈍化する。世界各国の中で、人口ボーナスが最も顕著な形で現れるのが、日本だ。

『日本が先進国から脱落する日』野口悠紀雄著 プレジデント社より一部引用

 日本の株式市場に目を向けると、コロナが収束したとしても厳しい時代を迎えるかのように、日経平均は令和3年9月14日の高値30,795.78円から、令和4年3月9日の最安値24,681.74円まで約20%も下げました。特に今年に入ってからの株式市場の調整は目を見張るものがあります。今までコロナ禍に目を奪われていましたが、アメリカの景気回復からインフレが長期化し、金利が上がり始めたことが原因で、時代が大きく変わろうとしているのかもしれません。もしそうであるならば、景気と金融情勢の行方を注意深く見ていく必要がありそうです。人口ボーナス※1が最も顕著な形で現れる、言うなれば世界の中で最も高齢化が進む日本という国は、人生100年時代を見据えたならば、高齢化社会を一番先に経験できるという意味で物凄くチャンスの国かもしれません。
 生き残ることができるのは「変化できる者である」(チャールズ・ダーウィンの言葉※2)ではありませんが、経営者は時代の変わり目に際して、女性と高齢者の労働力と一人当たりの生産性(粗利益)を引き上げる為に、自分の会社の戦略をしっかり練りあげるとともに、金融危機に対する備えをしっかり固めたキャッシュフロー経営をしていきましょう。

税理士 大津留廣和

※1 人口ボーナス(指数):従属人口に対する生産年齢人口の比率
※2 チャールズ・ダーウィンの言葉:「最も強い者」が生き残るのではなく、「最も賢い者」が生き延びるものでもない。唯一、生き残ることが出来るのは「変化できる者」である。

時間という有限リソース

画像:ブロックを渡すイメージ

 私達が平等に持っている「時間」というリソースには限りがあります。それゆえ、「“自分”が働く」ということと「“自分以外”が働く」という2つのことを組み合わせることが不可欠です。
 昔、まだ私が若かった頃は、時間なんていくらでもあると思っていましたし、1週間後に楽しみにしている予定などがあると、1日1日が過ぎるのが本当に遅く感じられたものです。ところが、それから40年近く経った今では、1週間なんてあっという間です。気づくと1年という時間でさえあっという間に過ぎていきます。
 「時間というリソースをどうすれば有効に配分できるのか」について、若いうちからきちんと考えているのといないのでは、50歳以降の人生が大きく変わってしまいます。なぜなら、「自分が働く」にしても、例えば「投資」という技術を使って「自分以外を働かせる」にしても、時間こそがその効果を増幅してくれる変数だからです。時間を使う効果は時の経過とともに、まさに雪だるま式に増大するのです(これをファイナンス用語では「複利効果」と言います)。
 正直なところ、今までは時間というリソースの貴重さに気づくのが60歳過ぎだと、もはや手遅れの印象を持っていました。逆に、時間という限られたリソースをたくさん持っている若い人達は、色々なことにチャレンジすることが可能でした。
 一方今の時代は、幸運なことに、「時間というリソース」を意識した人達にとっては、若者年配問わず、以下の理由によりチャンスの時代なのかもしれません。

  • コロナ禍によって全ての事柄の見直しが行われた結果、大切なことが再発見できたこと
  • 「時間」「能力」「お金」という資産(リソース)は概ね交換可能であること
    ※ 若い人には時間があり、年配者にはお金があるからです。ただし年配者は健康であることが前提です。

 今年は世界的にインフレが長期化し、金利が上がり始める年になりそうな気がしています。
 私達はコロナ禍という転換期をチャンスの時代と捉え、「時間」「能力」「お金」というリソースを自分がやりたい事に集中して投資していきたいものです。私達が今行う意思決定とどういう行動を取ったかが、今後10年間の結果を大きく左右するはずです。

税理士 大津留廣和
『ビジネスエリートになるための教養としての投資』奥野一成著 ダイヤモンド社より一部引用

健康管理がお金管理になる

 どんなにお金を管理しても、健康を害したら、結果お金はなくなります。足の筋肉、お尻の筋力がどれだけ若いかで、その人の肉体年齢が決まるのです。足を鍛えるのは地味ですが、それをやっておくことが大切です。歩くだけでもいいのです。足を鍛える人は大人になる、足が衰えると老人になる。と言われています。

『60代でしなければならない50のこと』中谷彰宏著 ダイヤモンド社より一部引用

 プロのカメラマンの特徴は「角度」のとらえ方にあります。私たちの人生や経営においても、「角度」のとらえ方によって思考や行動が大きく変わります。ゆえに美術館めぐりや百貨店・電気屋さんめぐり、散歩やゴルフ等のスポーツを通じて足を鍛えることが健康管理につながるとともに、新たな「角度」のとらえ方を身に着けることで、思考や行動を変えていくことができます。よく、以下のように言われています。

  「能力」の差は小さい
  「努力」の差は大きい
  「継続」の差はとても大きい
  「習慣」の差は一番大きい

 要するに、「能力<努力<継続<習慣」なのです。そのため、「すべてはあなた次第である」と言われています。心構えと毎日の習慣が健康にもなるし、事業の発展にもつながるのです。
 あわせて、よく「人生はただの一度限り」と言われますが、誰にとっても当たり前のこの「一度限り」ということを、私たちは往々にして忘れ、若しくは忘れてしまっているかのように振る舞っています。令和4年がスタートしました。私は、大切な家族を守り、自分のやりたいことや事業の再構築に挑戦する年にしたいと思います。
 あなたの習慣があなたの将来を決めます。私達経営者は時代の変化に対応して健康管理・資産管理を「習慣になるまで継続すること」を意識していく必要があるのではないでしょうか。

税理士 大津留廣和